2023年元日、僕のiphone13が突然に息を引き取った。引き継ぎもできずにデータが消えたショックからようやく立ち直り、写真フォルダを漁った。何やらライブ映像らしきものを発見。
上海に住んでたときに好きだった懐かしのLOFT BEACHだ。
LOFT BEACHの紹介
メンバー
引用元:中国揺滾DATABASE
- 小秋 ボーカル & ギター — 元・銀河潜艇楽隊のメンバー。
- 阿歓 ギター
- 翔太 ベース — 木牙先生楽隊のメンバー。
- 熊猫 ドラム — Something Against Y楽隊のメンバー。
- Yuki キーボード(途中加入 -) — 女性。元・銀河潜艇楽隊のメンバー。当初はサポートとしてずっとライブに参加していた。やがて正式に加入した。
ディスコグラフィー
1stアルバム『Anywhere』(2020年3月)
1stアルバム『Anywhere』(2020年3月)
引用元:中国揺滾DATABASE
音楽性
90sブリットポップの影響を強く感じる。
インディーロック、インディーポップ、ドリームポップの影響もある。
補足:2018年私的上海のミュージックシーン
当時、上海のロックミュージックシーン(特にライブハウスシーン)は、シューゲイザー、インディーロック、インディーポップ、ドリームポップ、ポストパンクが多くて、日本のバンドでいうと、Lillies and Remains、Never young beach、PAELLASあたりなんかは、育音堂その他のライブハウスでチケット完売状態だったし、音楽フェスにも出演したりしていた。
そんなシーンの中、ブリットポップ全開のバンドは他にはいなかったし、LOFT BEACHは、対バン形式のライブでも個性ある存在だった。
楽曲
おすすめ曲 LOFT BEACH【Spaceman】
LOFT BEACH【Spaceman】
Oasisの『The Hindu Times』を彷彿とさせるサイケデリックなナンバー。
インタビュー記事でも“Spaceman”を最もやりたかったこと(他最想做的东西)と述べている。
他の楽曲やライブ映像を見るには
Youtubeにも1stアルバム『Anywhere』の収録曲がいくつかあるし、Spotifyでも聴ける。
個人的になおすすめは、Youku(优酷、中国の動画サイト)。よりいろんなLOFT BEACHが観れる。「阁楼沙滩 乐队」と検索すれば結構引っかかる。※ちなみに、乐队(yuèduì)=バンドの意味、「ユエドゥェイ」みたいな発音。
Live(ライブ)
ライブ映像2018/11/18@MAOLivehouse
The Smithsのジョニー・マーのような響きのあるギタープレイ。ちなみに、上海でこれだけお客が体を揺らしてたら、結構盛り上がっているということ。Strawberry Music Festival(草莓音樂節)という中国のサマソニに近いフェスで、あのThe StarClubを棒立ちでみんな観ていたくらいなので。(終わった後、お客さんの反応はいい感じだった。)
上海の思ひで2018/11/18@MAOLivehouse
気になってWeibo(中国のSNS)で調べていたら、見つけた!
@MAOLivehouse上海
【11月18日 周日 秋夜晚风 Autumn Leaves】 购票:网页链接 乐队:@LOFT-BEACH-阁楼沙滩 @RUBUR乐队 @SomethingAgainstY 你是否愿意与我们一同 随音乐舞动 或随音乐沉溺 让你的身体跟随酒精摇曳在音律中 让你的灵魂在这暧昧的凉秋中出窍 *我们还特别准备了“秋夜晚风”特调鸡尾酒 希望你们喜欢
ライブハウスMAO上海
ライブハウス上海MAOは、北京にあるMAOの2号店。キャパは500~600人くらいで、二階からもゆっくり見れるし、広々としたBarもある。「ニーハオ!」と言うと、店員さんに「日本人?」と返されたこともある。(どれだけ発音が悪いというのか…)きちんと写真を引っ張ってきて、今度またMAOのこと書きたいな。
魅力(This Charming Man)
フロントマン、小秋(Vo,Gt)
Vo/Gtの小秋はLoft Beachでひと際存在感があるのだが、その理由は歌声とかソングライティングのセンスはもちろんだが、ギターとファッションにある。
僕が小秋を最初観たのはLoft Beachではなく、Something Against Yという5人組で女性Vo/Keyのバンドでギターを弾いていたとき。一人だけバンドコンセプトをフルシカトしたUKロック丸出しのファッション(キックで言うとこのMCU byチプルソ)で、一目で「あ、こいつサポートメンバーやな。」と思った。(実際は違った。正規メンバーだった。)
中国人で最も正しくFred Perry(フレッドペリー)のポロシャツを着れる男。
ちなみに、日本人で一番はTHE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)の加藤たかし。異論は認める。
当時MAOで観たLOFT BEACHは、小秋がモップトップにホワイトファルコン。音楽性もバリバリの英国ロックで、Oasisのメロディとサイケ感、The Slitsのひねくれ感を感じて一気にハマった。
小秋のインタビュー
ネットで探せば、いくつか小秋のインタビューが出てくるが、その中でもライターの麻乐さんのインタビュー記事がいちばん言いたいこと、聞きたいことがあるので、おすすめです。
まとめ
所感
LOFT BEACHは、「ロックじゃなくて、ロックンロール」。これで盛り上げるということを大事にしていることが伝わる。“Spaceman”にはそんな、Beady Eyeの“Bring The Light”に通じるものがある。
昔、ノエル・ギャラガーが言った、『今はみんな、ロックンロールを見失ってると思う。どこを見てもロックだらけさ。ロックンロールは素晴らしいけど、ロックは最悪だ。』を思い出す。
また、ノエルはこんなことも言っていた。『あいつが歌うとパンクっぽくなる。そういう場合は俺が歌う。』
リアムからパンク要素を少しだけ引いた小秋の歌声は、インディーロックをロールさせる器用さと力強さがある。改めて、UKロック好き、特にビートルズ、Oasisが好きなら間違いないバンドである。
おまけ(ロゴの既視感)
まあ、よくあるデザインなんだけれども、このロゴだけで、「あ。これ好きなやつだわ~」となる人、きっと僕だけではないはず。
BeadyEye、賛否両論のまま解散してしまったけど、自分は大好きでした。SummerSonic2023では、LIAM GALLAGHERの出演決定したし、BeadyEyeの楽曲も演奏してくれたら嬉しいっす。
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